2006年08月11日

夜明けのヒグラシ

こんにちは、天然主婦ゆる子です。

お盆の帰省が始まりましたね〜

天然家でも、今年はダディさんのお母さんの新盆。

祥月命日は19日なのですが

12日に一周忌をします。

そして、久しぶりに、母の絵手紙です^^



一緒に3世帯住宅で暮らし始めるための

引越しの最中に脳梗塞で母が倒れたのは

息子のスマイリーが、ゆる子のお腹にいるときでしたから

もう16年も前のことです。

誰もが、まさか。。。と思いました。

でも、母は淡々と事実をうけとめ

持ち前の大らかさと、

少女のような天真爛漫な性格で周りを暗くしない人でした。


半身麻痺は残り、家族総出の介護生活でしたが

母と同居した15年間は、私にとっても忘れられない思い出です。


娘のまりもが生まれたころは元気だった母。

実母を早くになくしたゆる子は

お産の時も、お母さんに面倒をみてもらいました。

見た目も肝っ玉母さんみたいなジャンボなお母さんでしたが

この時は産後だからと、連日ごちそうで

もともと食べるのが大好きな母は

かす汁やお汁粉、ハンバーグに、鯖の味噌煮

なんでも、やまほど作り

『なんで、こんなに食べきれないほど作るんだ!』

と、いつも父に怒られ

それでも、またたくさん作っちゃう(笑)

とにかくお花を咲かせて、野菜を作って

料理をして、美味しいものを食べて

そして、みんなが喜んでいれば幸せな母でした^^


その天真爛漫さゆえ、まわりが振り回されることもあったし

子育てと違って、先の見通しのたたない介護生活に

母にきついことを言ってしまったり

ダディさんにあたったことも、たくさんありました。

後になってから、ああしてあげればよかった

なんで、もっとあの時優しくしてあげられなかったのかと

思ったこともあったけど

母が亡くなって、一年経った今思えば

家族みんなで、力を出し合って頑張ったと思うし

母も優しい笑顔でありがとうと言ってくれているような気がします。


母がたまたま最後を迎えた病院は

ご縁があって入っていた、老健に隣接する病院で

我が家からはちょっと離れているのですが

ここは、あの『となりのトトロ』にでてくる

メイちゃんと、さつきちゃんのお母さんが入院していた病院の

モデルになったところです。


何度も通った道は『八国山通り』。。

春は桜が小さな川沿いに咲きそろい、夏は蝉しぐれ

ほんとうに、トトロが出てきそう^^

みどりいっぱいの、自然が大好きな母には

何よりの環境で、

私がプレゼントした薄紫色の帽子をおしゃれにかぶって

車椅子でお散歩するのが楽しみのひとつでした。



最期を迎えた朝は、みんな病院に泊まり

交代で母につきそっていました。

もう苦しむこともなく、静かに寝ているような母

時おり、ふ〜っと深い深いため息のような息遣いがあるほかは

おだやかに、寝ているようにすら見えます。


そしてこのとき、ゆる子の耳に蝉の声が聞こえました。

カナカナカナ。。。

緑豊かな病院の庭で、蝉が静かにないています。

たぶん早朝の4時過ぎくらいでしょうか

夏の夜空が白み始める時間。

え?こんな時間に蝉?

それも、この静かな鳴き声はヒグラシ。。。

ヒグラシといえば、夏の終わりの夕暮れに鳴くものと

思い込んでいた、ゆる子は

とっても不思議な気持ちになりました。


でも、そのカナカナ。。。が

とっても優しく寂しく静かな夜明けにとけていくようで、

この世に別れをつげようとしている母への

お別れの声にも思えてきました。



あとから調べてみたら


朝夕に甲高い声で鳴く中型のセミである。

その鳴き声から一般にはカナカナ、

あるいはカナカナ蝉などと呼ばれることがある。秋の季語




とありましたので、早朝鳴いても不思議ではなかったのですが

このときのことは、今でも鮮明に憶えています。


おおらかな、母を思い出すのは

夏の青空を見上げる時や、夕暮れのアカネ雲を見たとき。

なぜだか、空を見ると母をふっと思い出します。


今日は母が先になくなった父への思いをこめて描いた絵手紙です。

今ごろは、きっとふたり一緒のはずです^^

117.jpg



『 カナカナと 夜明けのひぐらし 母ねむる 』
















posted by ゆる子 at 19:45| Comment(9) | TrackBack(1) | 母の絵手紙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは^^

今日の絵はとても力強く感じます。

とんでもない大病を患っても
それを受け止められるというのは
元々器の大きい方だったんでしょうね。

ヒグラシの声はちょっと物悲しく
聞えるんですよね。
収穫の秋を迎えるとは言え
その後の冬を考えれば
夏が終わると言うのはとても寂しく感じます。
その影響なんでしょうけども・・・。

このところの猛暑を義母さんは
「下界は大変だねぇ〜」と
涼しい所で見てるかもしれないですね^^

Posted by じゅん at 2006年08月11日 20:34
こんばんは
向日葵の絵手紙 先に亡くなった お父さんに
語りかけてるみたいですね

明るくて パワフルなお母さん
そして 家族思いのお母さん
病気で大変な時も 明るく振舞えるなんて なかなかできません

ヒグラシの声は お母さんを 偲ぶ 優しい声かもしれません
Posted by のんのん at 2006年08月11日 21:18
おっと 忘れた。。。
ガンちゃんさんとこ 行ってみてくれて ありがとう
楽しかったでしょ^^
うちの 子どもたちも ファンです
Posted by のんのん at 2006年08月11日 21:21
こんばんは

暑さにも負けずの力強いひまわりですね。

ゆる子さんのブログ少しづつ、さかのぼって最初から読ませていただいてます。
すごいのはご主人のお母さんなのに、『お義母さん』とつかないこと。
私は、特に何かの感情はないにしても、『義』をつけてしまう...区別かなぁ。
実母は健在ですが、実父は高校生の時に病死しました。当時は"オヤジウザイ"の感情が根強く、年頃を過ぎて仲良くお酒を飲む...などのいい父娘を味わうことなく、今の年齢を迎えました。
なので、その年代の男の人は今でも苦手です。
義父も、よって苦手です。
決して、嫌なことをされたわけでもないのですが、どう接していいかがわからないです。
酔ってクドくなりかけても、温かい目で見れないときがあるかも。
そんな、自分を反省しつつ・・・
ゆる子さんが全力で介護したことは、本当に尊敬します。
自分はどう振舞えるかな...なんて、考えながら。
きっと、感謝しつつ、温かい気持ちで見守ってくれていると思いますよ。
あっという間の一年だったのではないでしょうか。

そうそう、トトロ大好きな子供たちは、きっとうらやましがると思います。
モデルの場所があったとは、知らずに居ますから。
Posted by あけ at 2006年08月12日 00:18
こんばんは!
待ちに待ったお盆休みです〜!!
朝、早く起きなくていいのが嬉しいです(笑)
ゆる子さんはお休みでも家事があるから、本当の休みじゃないですよね(泣)
そういえば、ダディさんのお母さんの新盆でしたね。
お母さんの絵手紙、切なくて、ちょっと泣きそうになりました。
亡くなったお父さんへの思いが、この短い言葉の中からものすごく伝わってしました。
愛する人を亡くす辛さ、寂しさをとても感じました。
長い間、ずっと介護をされたり、楽しい思い出、そうじゃない思い出、色んな思いがあるゆる子さんのこの記事も読んでいて切なくなりました。
人が亡くなるって、言葉で表せないくらい悲しいです。
蝉の鳴き声、きっと何かあるんでしょうね。
ゆる子さんが感じたもの、そうかも知れませんよね!
お母さんのお別れの声だったのかも。そういう不思議な感じの時って、きっと何かあるんですよ!!
私は経験ないんですが、そう思います。
夏の青空や、夕暮れのアカネ雲、最近ゆっくり見ていなかったような気がします。
今ごろ、きっと二人で楽しくノンビリされていらっしゃるんでしょうね〜。
そうそう、トトロのキャラは知っているんですが、まだ映画を見ていない私です(泣)
何回もチャレンジしているんですが、どうも途中で寝てしまって(泣)
Posted by まりりん at 2006年08月12日 03:45
早朝の蝉の声はなんだか心深いものがありますね。
静かな朝にひとつかふたつの蝉の声が、こだまするように…

毎朝、ゆる子さんは、心を響かせているんでしょうか…?
すがすがしいですね。
Posted by ぽっっぽ at 2006年08月12日 12:13
■じゅんさん、こんばんは^^

さっき無事法事を終え帰ってきました〜
来てくださった方たちにも
ひまわりの絵をプリントして
渡したら、とっても喜んでくれました^^
この絵は、いつもの葉書サイズより
大きめの和紙に描かれ
じゅんさんが言うように
力強いと思います。
父への思いが伝わってきます。

ほんとうに、からだも心もゆったりサイズの母でした^^
最期に寝たきりになってからも
めったに弱音を言わない母には脱帽でした。
私ならきっと一週間ももたないなと。。

じゅんさんのところも
収穫の秋は、嬉しいけれど
やがてくる長い冬の
合図でもあるんですね。。
ヒグラシが鳴き出すと、秋の気配です。


■のんのんさん、こんばんは^^
今日もみんなで母のことを
話してきたのですが、
なにしろ、くよくよと
細かいことには、こだわらない母でした。

最期の半年寝たきりで
食べたいものも食べられなくなってからの
母の気持ちを思うと
どんなにか、つらかったろうと思います。

今日は思いっきり食べられるようにと、
大好きなドラ焼きに、大福!
おそなえに持っていきました。
さすがの母もお腹いっぱいだと思います^^

ガンちゃんさんとこ、楽しいですね!
スマイリーも、ばっちりはまりました〜^^


■あけさん、こんばんは〜
akeさん、今日はあけさんなのね^^

私のブログをさかのぼって
読んでくださっているとのこと
ほんとうに、うれしいです。
どうもありがとう^^

『お義母さん』とつけないのは
きっと、私の実母が
早くに亡くなっているからじゃないかな〜
区別する必要がなかった。。
そんなことかもしれませんよ^^
ただ、母はほんとうに
わが子と同じように可愛がってくれたので
恵まれていたのかもしれませんね。

あけさんは、お父さんを早くに亡くされたのね。。
もうちょっと大人になっていたらと
私も同じように思うことがあります。
母の気持ちを理解してあげられない子供だったがために
きっと切ない思いをさせたこともあったと思います。

でも、親子関係ってそんなに
理想どおり築けるものでもないでしょう。
また自分の子供たちとあらたな親子の絆を作りつつ
一緒に成長していければ、いいのじゃないでしょうか。
あけさんのお父さんも
きっと笑顔で応援してくださっているはずです^^

ゆずちゃん達に
トトロのこと教えてあげてくださいね^^
場所は東京都東村山市です。
東京というところが意外でしょ^^


■まりりんさん、こんばんは^^
よかったね〜
やっとゆっくりできる!
お盆休みバンザイ^^
ゆ〜っくり、思う存分オネボウさんしてください(笑)

人と人の出会いってほんとうに
不思議で深いです。
ダディさんと出会って、私はとっても救われました。
だから、ダディさんのお母さんが倒れたときも
この人のお母さんなら、頑張れるって思えました。

人間が生きている以上
大切な人との別れは避けてはとおれない
定めなのでしょうが
やっぱりつらいことですよね。

あの蝉の声は
ほんとうに静かな朝の空気に
沁みいるように、響いてきました。
母は亡くなるのだな〜と
静かに受け止めることができたように思います。

なんかストレスたまってるな〜と
感じた時、トトロみてくださいね^^
しばし癒されます。
我が家の子供たちも、もう大きくなりましたが
いまだにトトロは大好きな作品です!
でもまずは、途中で寝ないようにネムネム解消から
ね^^


■ぽっっぽさん、こんばんは^^

あの蝉の声はほんとうに不思議でした。
え?なんでこんな朝に鳴くの?
ぼんやり母をみつめていた時に
はっと目覚めるような気がしました。

母の鼓動と呼応しているような
なんだか目に見えない
自然界の大きな力みたいなものを感じました。
そして、母ももういなくなるんだな。。
そんなことを実感した、そんな静かな時間でした。

あれから一年、早いものです。
一年を早く感じるようになったら大人の証拠。
いや、としとった証拠だったりして^^;












Posted by ゆる子 at 2006年08月12日 21:13
介護という問題は非常に大変な事で、現代でも重要な課題ですよね。
ぶーすかも転勤してくる前の店では、老健施設の建設費などの融資をしてきましたが、計画などを見て改めて大変な事なんだなぁと実感した事を覚えています。
最近は有料介護付の老人ホームなんかも出てきてますが、収支計画や入居関連の計画値などを見ても以前より複雑になってきてましたよ。
でも融資されたお金が、有効に使われるなら、これに越したことはないわけで・・。
新盆という事で、色々な思い出が甦ってくるでしょうね。
Posted by ぶーすか at 2006年08月13日 07:34
■ぶーすかさん、こんにちは^^
ぶーすかさんのお仕事を見ていると
社会の色々な現象や、裏側まで見えてきて
すっごく奥が深いんですね〜

税金の無駄使いなんか見ていると
ほんとうに腹立たしい思いがするときがあります。
サラリーマンなんて
だまってお給料から天引きですものね
今年から税率までアップして
もう、アップアップです(笑)

ぶーすかさんは
お盆もお仕事とのこと
ほんとうにお疲れさまです。
代休があることを願ってま〜す^^
Posted by ゆる子 at 2006年08月13日 14:22
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